HOME > シロアリ駆除の基礎知識 > セルフチェックその1床上・外周り
業者に点検してもらったら、白蟻がいてもいなくて工事の契約を迫られるんじゃないか?という心配される方もいらっしゃると思います。
とりあえず、白蟻の生息があるのか自分でチェックしてみたいという場合は、下記を参考にセルフチェックをおこなってみてください。
まずは、床上や外周などでのチェック項目です。(一部床下でのチェック項目)
ヤマトシロアリの場合はそれほど心配する必要はありませんが、イエシロアリの場合は巣のネットワークが非常に大きいので注意が必要です。
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白蟻の食害によって柱内部が空洞になっている可能性があります。
白蟻は空気の流れを嫌うので、なかなか姿を現しません。そのため、柱などの木材部分の中を器用に皮一枚残しながら食害してき、その結果、白蟻が通った後は空洞になってしまいます。
大量の羽アリを家の中や周辺で見かけた場合はかなり危険な状況です。残念ながらほぼシロアリの被害に会っているでしょう。一方、玄関の外灯周辺などで数匹から十数匹だけ見かけた場合は、近所で発生した羽アリが光に誘引されて飛んで来た可能性が考えられます。また、風向きによっては集まって飛来してくることもあります。アリの羽アリと見間違える可能性もありますので比較してみましょう。
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地面に直接置かれた廃材は白蟻格好の餌食になります。廃材などへの食害をきっかけに家屋への被害につながる可能性がありますので、家屋周辺には放置しないようにしましょう。
白蟻はアリのように裸で歩きまわるのではなく、蟻道と呼ばれる土でできたトンネルを作りながら移動し、土台と基礎の隙間などは,空気の流れを遮断するために蟻土と呼ばれる土で塞ぎます.そのため,基礎や土台などに土でもられたような道があれば要注意です。蟻道は意外と硬く,しっかりとした構造をしています。少しだけ壊すとシロアリが顔を出しますが、今後の駆除のためにもあまり壊さないようにしましょう(逃げてしまい駆除を困難にしてしまいます)。なお、一部のアリも同じような道を作りますが、アリの場合、この道は非常にもろくパサパサしています。
食跡がある=白蟻とは限りませんが、食跡がある時点で何らかの害虫に食害されています。ヤマトシロアリやイエシロアリなどが食害した後には、地下から運んできた土が多少なりとも付いています。カンザイシロアリの場合は、砂粒状の糞が食害部分で確認できます。
家屋の構造上重要な部分を白蟻に加害されると建てつけが悪くなります。上記のような症状は経年劣化でも生じる可能性はありますが、白蟻の可能性もあるため生息調査を実施しましょう。
白蟻が生きていく上で水は非常に重要です。雨樋の劣化は雨漏りを引き起こす要因となり,雨漏りがあると、その部分を水取り場所とするため、白蟻の被害が集中します。
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白蟻予防剤の効果は5年です。過去に予防工事を実施されてから5年以上経過している場合は、薬の効果もなくなっている可能性があります。5年経過すればすぐに白蟻がやって来るとは言えませんが、念のためにもまずは白蟻点検を実施し、再予防が必要か白蟻駆除専門業者にご相談ください。
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湿気が高いということは白蟻にとっても水分が摂取できる良い環境がそろっているということになります。また、雨水が流れ込んでいたり、配水管が損傷していたりする可能性もありますので、一度調査を実施されることをお勧めします.湿気は白蟻だけでなく,カビの発生や木材腐朽を引き起こす可能性があります
リフォームや増改築を行うと、突如シロアリの被害にあうケースがよくあります。これはリフォームなどにより環境が変わった (例えば解放空間がフローリング材などを張ることによって密閉空間に変わった)ためです。また、新築の場合は本来、白蟻予防処理が行われますが、リフォームの場合、それが実施されないことがあったり,リフォームによって以前行った薬剤層がなくなったりすることがあります。
基礎断熱工法、特に外基礎断熱工法の家屋である場合、早急に白蟻点検を実施することをお勧めします。
> 詳しくは「基礎断熱シロアリ対策フォーラム」へ。
羽アリが飛ぶ以外は、人の見えないところで活動を続ける白蟻。
廊下や玄関は、普段は物が置かれて上を歩くことのないような場所も、一度動かして他の部分と違いがないか確認してみよう。