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シロアリ駆除の基礎知識

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白蟻の基本的なことが知りたい
地球上での白蟻の役割
地球にとっては益虫白蟻は「アリ」と名前がつくものの、分類学的にはアリとは異なりゴキブリに近い昆虫です。
白蟻による被害総額は年間数千億円を超えておりこれは火災による被害総額に匹敵する値で、このように害虫のイメージが先行しますが、自然界では枯れた木や落ち葉を食べるので、森の土壌を栄養豊富な土に変えるという益虫しての役割も大きく、豊かな自然を守るためにも地球にとっては必要な存在です。
日本で家屋に被害を与える主なシロアリの種類
日本で家屋に被害を与えるシロアリの種類の中で、被害事例が多く問題になることが多いシロアリの種類は3種類、ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリです。
ヤマトシロアリとイエシロアリが土壌性(地下で生活する)に対して、アメリカカンザイシロアリは非土壌性で、乾材などの中で生活します。
ヤマトシロアリって?
ヤマトシロアリの分布

ヤマトシロアリの兵蟻

ヤマトシロアリの羽アリ

 公園などに刺さっている木製の杭や林道付近などでも普通に見られるシロアリの種類です。北は北海道名寄市を北限とし南は沖縄までと全国的に分布しています。
  羽アリの群飛はほとんどの場合、4~5月頃の暖かい正午頃に見られます。羽アリはシロアリという名前に似合わず、黒色で胸に黄白色のラインが1本入ります。そのため、アリの羽アリと間違えられることがよくあります。

ヤマトシロアリの特徴
ヤマトシロアリのコロニーは数千~数十万頭で形成されており、特別に加工された巣は作りません。
  ヤマトシロアリによる家屋被害もそれほど大きなものにはなりませんが、臆病で逃げやすく分散しやすい性格であること、分散した数匹からでもコロニーを再形成できることから防除業者を悩ませることもあります。
イエシロアリと非常によく似ていますが、兵蟻の頭部が円筒形であることから区別できます。
イエシロアリって?
イエシロアリの分布

イエシロアリの兵蟻と職蟻

イエシロアリの写真

 世界のシロアリの中でも最も加害の激しいシロアリの種類で、建造物や生立木に大きな被害を与えます。
 本来、日本には生息していなかったシロアリの種類ため、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。日本の野外では静岡県以南・以西の沿岸部や島、および本州内陸部の一部、四国、九州に分布していますが、近年で は東京23区内や茨城県などでも飛び地的に被害の報告があります。
 こういった事例は、自然分散ではなく、植木などと一緒に運ばれたものが定着してしまった ものと考えられます。
イエシロアリの特徴
 羽アリは橙黄色で翅は淡黄色で透明であり、6~7月の暖かく湿度の高い夕刻に郡飛します。
 イエシロアリの場合、本巣や分巣と呼ばれる巣を形成し、1つのコロニーは大きく、成熟したコロニーであればその個体数は100万頭以上 と考えられています。また、活動範囲も広く、蟻道を100m以上伸ばすこともあります。
  性格は凶暴で、兵蟻に触ると積極的に噛み付いてきます。
  イエシロア リによる家屋被害はそのままにしておくと甚大なものとなり、家屋の倒壊にもつながります。
 イエシロアリの兵蟻の頭部は卵型であること、触ると額から白い乳液を分泌することからヤマトシロアリと区別できます。
アメリカカンザイシロアリって?

アメリカカンザイシロアリの兵蟻

アメリカカンザイシロアリの羽アリ

アメリカカンザイシロアリの砂粒状の糞

アメリカカンザイシロアリの分布
 その名が示す通り1970年代中頃、北米から家具材などと共に侵入し、その後徐々に勢力を拡大し現在では東京・兵庫・神奈川・和歌山・広島・大阪・山口・鹿児島・千葉・埼玉・富山・沖縄・京都・宮崎・愛媛・高知などで生息が確認されてます。
アメリカカンザイシロアリの特徴
  アメリカカンザイシロアリはヤマトシロアリやイエシロアリのような地下シロアリとは異なり、一生を乾材中で過ごします。
  生息している材の表面には直径2mmほどの孔があり、そこから乾燥した砂粒状の糞を排出するのが特徴です。
  加害状況は、木材の年輪などにはほぼ関係なく、表面の皮一枚だけを残してまた、コロニーの規模も小さく、その多くが数十~数百頭で形成されています。
  羽アリの群飛は7~9月の昼間に行われることが多いようですが、2月などでも羽アリの目撃情報があることから長期間にわたり少しずつ群飛している可能性も考えられます。
  羽アリの体色は赤褐色で羽は光に照らすと玉虫色にキラキラと光ります。乾材であればどこにでもコロニーを形成すること、コロニーの再生能力が高いこと、材中に生息していることから発見が困難であることなどから非常に防除の難しいシロアリとして防除業者を悩ませています。
シロアリの種類ごとに比較してみよう
  ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ
特徴 日本在来種で最もよく見かけるシロアリです 世界のシロアリの中で最も加害の激しい種です 1970年代に、北米から家具材などと共に入ってきた外来種
分布 日本全土 千葉県を北限に太平洋沿岸から山口県付近の日本海沿岸、南は沖縄、小笠原諸島にまで分布 東京・兵庫・神奈川・和歌山・広島・大阪・山口・鹿児島・千葉・埼玉・富山・沖縄・京都・宮崎・愛媛・高知などで生息が確認
群飛時期 4月下旬〜5月中旬の雨上がり 6月〜7月の夕刻 温暖な真冬日も群飛しほぼ一年中
巣(コロニー)内生息数 1万〜5万/コロニー 多いもので100万/コロニー 数百~数千/コロニーと生息数はまちまち
性格 分散型で臆病 集中型で攻撃的 分散型で臆病
外敵への対応 逃亡、分散 戦闘 逃亡、分散
兵蟻の頭部は円筒形 兵蟻の頭部は卵型 兵蟻の頭部と顎が大きく褐色(体は白色)

白蟻を見分けるポイントイエシロアリとヤマトシロアリを見分ける場合に、職蟻では見分けがつきにくい。兵蟻が見つかるようであれば、見分けはつきやすいので、覚えておこう。