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シロアリ駆除の基礎知識

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白蟻駆除の施工方法は、どういうものがあるのか?

シロアリの駆除・予防方法には大きく分けて2つの方法があります。1つは液剤散布による方法(薬剤施工・バリア工法)ともう1つはベイト剤による方法(ベイト工法)です。

薬剤施工とベイト工法のメリット・デメリット

  • 効果がすぐにあらわれる。

  • 一度施工すれば5年間保証される

  • ベイト工法に比べると安価

  • 被害規模に応じた処理が可能

  • 薬剤の使用量が少なくてすむ
  • 環境にやさしい
  • 使用する薬剤はIGR剤で安全性が非常に高い
  • 臭いなどは全く発生しない
  • 巣ごと駆除できる可能性が高い
  • 特にイエシロアリの駆除には効果的
  • 安全性が高いとはいえ薬剤を散布することになる.

  • 薬剤の種類によっては臭いが気になる場合がある

  • 被害状況に応じて室内や壁に穴をあけて薬剤を注入するため,家屋への穴あけ作業が必要な場合がある。

  • 定期的な点検が必要
  • コスト負担が大きい(薬剤施工の1.5-2倍)
  • 被害規模に関わらず一定の施工が必要
  • 完全駆除までに時間がかかる(1-3カ月)
  • 駆除を実施する時期によっては非効率(冬季はシロアリが脱皮しないため効果がでない)
  • カンザイシロアリでは使用できない。また、ヤマトシロアリでもその生態から駆除には不向きだとも言われている。

薬剤施工(バリア工法)

液剤タイプのシロアリ薬剤を動力噴霧機やハンドスプレヤー等での吹き付けや,刷毛塗りにて処理します。白蟻が侵入するポイントに薬剤層を作り、侵入を阻止し、薬剤には土壌に散布する土壌処理剤と木部に散布する処理剤の2種類があります。近年の薬剤は安全性が向上しているものも増えてきました。

土壌処理

土壌処理は、環境への影響を配慮して建物の基礎に囲まれた床下の土壌を対象とします。ただし、建物の外周の防除処理が必要な場合には、薬剤が外部に流出しないような方法で実施されます。使用する白蟻用薬剤は土壌専用の土壌処理剤が用いられます。基本的には全面を処理しますが、特にシロアリが上がりやすい基礎立ち上がり部分や配管回りは入念に処理します。

帯状散布

帯状処理イメージ基礎の内側や束石の周囲並びに配管等の立ち上り部分の土壌に対して、側壁から約20cmの幅で土壌処理剤を土壌の表面に散布する方法です。白蟻が侵入してくるポイントへの処理になるのでとても重要です。

面状散布

土壌の表面に土壌処理剤を均一に散布する方法です。

加圧注入

専用の注入器を土壌中に差し込んで薬剤を加圧注入する方法です。この方法では土壌表面ではなく、土壌中に薬剤を処理して白蟻の侵入を阻止します。穿孔間隔は1mくらいが標準です。

 

木部処理

吹き付け処理イメージ吹付処理

木材の表面に木部処理剤をノズルで吹付ける方法で、この方法がもっとも主流です。

塗布処理

木材の表面に木部処理剤を刷毛等で塗布する方法です。薬剤の飛散が問題になるような箇所ではこの方法がとられます。多くの場合、神社仏閣などの防蟻処理の際に行われています。

穿孔注入処理

必要な箇所へドリルで木材を穿孔し、木部処理剤を注入する方法です。注入量は適量になります。新築の予防処理では行いませんが、既築の場合は白蟻の通り道になるポイントへ処理されます。

穿孔吹付処理

モルタル仕上げ等の大壁造の壁体で用いられる方法です。壁面をドリルで穿孔し、ノズルを挿入して壁体内部の木材に木部処理剤を吹付けます

ベイト工法

ベイト工法とは1995年ごろにアメリカで登場した比較的新しい工法です。従来工法のように、床下に対し液剤を散布するのではなく、ベイト剤(シロアリにとっての毒餌)を用いて駆除する方法です。ベイト剤には従来の薬剤と異なるIGR剤というものが使用されています。IGR剤は昆虫の脱皮・羽化を阻害する成分のため、脱皮等しない哺乳類や鳥類、魚類などに対して非常に安全性の高い成分になっています。成分はゆっくり作用し、ベイト剤を直接食べていない個体にも伝播していきます。ベイト工法は、ゆっくりと作用するため、この作用を理解しておかないと施工してもらったのに白蟻が動き回っていると不安になることがあると思います。駆除の完了までに1~3カ月必要になります。ベイト工法には管理型駆除型の2種類があります。

管理型のベイト工法

管理型ベイト工法のイメージ白蟻の餌となる餌木のはいった容器(ステーション)を白蟻の侵入ポイントを想定しながら家屋外周に数m間隔で埋設し、定期的に確認して白蟻の侵入を早期に発見します。白蟻が餌木に食いついているのが確認されれば、ベイト剤を投入して白蟻を駆除します。ベイト剤は、白蟻がヒットした場合のみ投入します。

管理型ベイト工法の流れ
  1. 家屋外周の適切なところに、餌木の入ったベイトステーション(専用容器)を埋設します。
  2. 定期的に点検し、シロアリの侵入を監視します。
  3. シロアリが餌木にヒットしたら、ベイト剤を投入します。
  4. 餌木を食べていたシロアリがベイト剤も食べ始めれば成功。
  5. シロアリの活動が見られなくなるまで監視し(1-3カ月程度)、もしベイト剤が食いつくされた場合は追加投入します。
  6. シロアリがいなくなれば駆除完了です。
  7. 再度餌木を投入し、定期点検による監視を繰り返します。
ベイトステーション埋設ポイント
  • 建物の中で加害が想定される付近(浴室・玄関など)
  • 土壌に適度な湿気がある場所(雨水が溜まるところは逆にダメ)
  • 日陰の多い場所(直射日光が当たるところはダメ)
  • 外部で既にシロアリが活動している場所
  • 地面に木質材料が設置されている場所
  • 建物と建物の曲がり角
  • 建物に入っている配管類の隣接場所(埋設時に損傷しないように注意)

駆除型のベイト工法

設置型ベイト工法すでに白蟻の生息を確認している付近に設置し、白蟻を誘ってベイト剤を食べさせる方法です。駆除用として開発された工法で、管理型とは異なり、地中に埋めたりせず蟻害部分に直接設置します。最近ではイエシロアリの駆除によく使用されています。