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昔はゴキブリもいなくなると言われていました
10年以上前に白蟻駆除をされたことのある方は、白蟻駆除をするとゴキブリが出なくなる、もしくはゴキブリが出ないという保証をしてくれた・・・と記憶されている方もあるとは思います。
その当時は、現在では使用が禁止されている成分の薬剤が主に使用されており、毒性が強く白蟻に対しても効果の高い薬剤でした。それと同時に、薬剤成分はガス化しやすく長期間残留する薬剤であったため、床下に散布した薬剤成分が床上でも検出されることもあり、結果として床上を這いまわるゴキブリに対しても効果を発揮していたということがありました。
近年の白蟻薬剤では期待できないゴキブリに対する効果
現在の薬剤については、技術が進み白蟻に対して効果が高く、人間やペットなどの哺乳動物には安全な薬剤が開発され、最新の薬剤では、薬剤成分がガスになりにくいため、床下で散布された薬剤は、床上でほぼ検出されないものが多く使われています。
そのため、2次的な効果としてあったゴキブリに対する効果は期待はできなくなりました。
ゴキブリも駆除してほしいという場合には、ゴキブリ専用の薬剤を使用して駆除する必要があります。多くの業者さんがゴキブリ駆除にも対応されていますので、気になる場合には、白蟻駆除のときに一緒にご相談されてみてはいかがでしょうか?
翌年に発生した場合は業者へ相談しましょう
白蟻の駆除が完全に行われた場合については、コロニーが既に死滅していますので羽アリが出ることはありません。
家の構造上の理由を含め、十分に薬剤を行き渡らせることができなかった場合には、白蟻は自分たちの子孫を残すため再度羽アリを出す場合があります。また、ご自宅以外の場所で発生した羽アリが飛来してきたという可能性もありますので、ご自分で判断せず駆除を行った駆除業者へ相談しましょう。建物内での再発生であれば、たいていの場合は、再施工保証をしているはずですので、範囲内であれば再度無償で施工をしてもらえると思います。
駆除直後の羽アリは様子をみましょう
駆除後数日で羽アリが出た場合については、駆除薬剤の効果は、わざと効果の発揮を遅くして白蟻自体に巣全体に持ち帰らせる薬剤も多いため、数日では羽アリが飛び出すこともあります。飛び出したものについては、長くても数日で収まりますので出てきたものについては家庭用のエアゾールで落すなどして様子を見てください。同箇所から翌年以降も出るようであれば駆除業者に連絡してください。
点検についての注意