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シロアリ駆除の基礎知識

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薬剤(殺虫剤)の紹介

シロアリの予防や駆除に使用する薬剤は、危険なものというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?確かに一昔前まではそういったものも使用されていましたが、最近では安全性の高い薬剤も開発され、急性毒性LD50値で言えば食塩よりも安全なものも多数あります。
また、シロアリ駆除に用いる薬剤は(社)日本しろあり対策協会(公社)日本木材保存協会安全性と効果を評価し、良いと判断されたものだけが認定薬剤として登録・販売されています。とは言え、どんなに安全なものでも大量に摂取したり、誤った使い方をしたりすると問題が生じます。そのため、私たちは住居者や環境、作業をする自分自身に対して最善の注意を払って作業をしています。
薬剤の特性は系統によっておおよそ同じですが、剤型や希釈濃度、一部種類によっては大きく異なる場合がございますので、詳しくは施工をしてもらう白蟻駆除の専門業者へお尋ねください。

安全性

殺虫有効成分を総合的に判断しています。数値が高いほど安全であることを意味しています。
例)食塩 LD50 急性経口毒性 3750mg/kg 
   ビタミンC LD50 急性経口毒性 11900mg/kg
1回の投与で試験動物の50%が致死する量。体重1kg当たりの薬量であらわします。

魚毒性

魚類に対する安全性です。数値が高いほど安全であることを意味しています。
A類~C類に区分され、コイ、ミジンコに対する分類基準で表します。
例)A類 コイ LC50 : 10mg/L以上、48時間薬液に暴露した際、半数が死滅する薬液料を表します。

効果

シロアリに対する効果です。
どの有効成分も効果はありますが、数値が高いほうがより殺虫活性が高いことを意味しています。

におい

数値が低いほど低臭であることを意味しています。

ドミノ効果

シロアリの体表面に付着した薬剤が他のシロアリへ付着する作用をドミノ効果と言います。非忌避性で遅効性の成分ほどその効果は高く発揮されます。数値が高いほど高いドミノ効果が期待できます。

注)この数値はあくまでも各系統の有効成分を総合して判断しています。同じ系統であっても性質が異なることもあります。また、薬剤の形(=剤型)によっても性質は大きく異なってきますので、実際には業者の方に使用する薬剤の種類や剤型についてお尋ねください。基本的には安全性全般、におい、ドミノ効果ともに「MC剤>FL・SC剤>水性乳剤>乳剤>油剤」の剤型の順で性能が良くなります。多くの薬剤は、各有効成分の持つデメリットを剤型で補うように工夫されています。

 

カーバメート系

白蟻予防・駆除薬剤 カーバメート系薬剤の特徴

神経の刺激伝達物質の分解酵素(コリンエステラーゼ)を阻害しシロアリを退治します。簡単に言うと、過剰な興奮状態が続くことで中毒症状に陥り死んでしまいます。殺虫剤の他にも除草剤などが知られています。一般的に熱や光、酸に対する安定性は高いですが、アルカリ成分により加水分解を受けやすい性質があります。
カーバメート系の有効成分フェノブカルブはシックハウスの原因物質になる可能性があるとして、厚生労働省より室内濃度指針値が設定されています。シロアリ薬剤では有効成分が揮発しにくいようマイクロカプセル化の技術により成分をカプセル内に閉じ込める工夫がなされています。

長所

熱や光に対する安定性が高い、魚類に対する毒性が低い、強い殺蟻力

短所

室内の空気を汚染する可能性がある、人畜に対する毒性がやや高い

商品名

バクトップMCのみ

ピレスロイド系

白蟻予防・駆除薬剤 ピレスロイド系薬剤の特徴

除虫菊の花に含まれる殺虫成分であるピレトリン類やこれに似た化学構造をもつものを合成して作られた殺虫剤(合成ピレスロイド)の系統です。即効性に優れており痙攣・麻痺作用を引き起こし、シロアリを退治します。ただし、薬剤量が不十分な場合は、蘇生してしまう場合があります。
また、シロアリはピレスロイド系の薬剤に対して高い忌避性を示すため、撒きむらがあるとその部分から侵入されることがあります。一般的に人畜に対する毒性は低いですが、魚毒性が高いため河川や池の付近での使用は注意が必要です。一方、化学構造はピレスロイド系とは異なりますが、昆虫に対する作用特性や機構が似ているものをピレスロイド様(非エステル化合成ピレスロイド化合物)と呼びます。ピレスロイド系に比べるとやや遅効性ですが残留性があり、魚毒性も低くなっています。

長所

人畜に対する毒性が低い、即効性

短所

魚毒性が高い、強い忌避性、目や気管に入るとピリピリする

商品名

天然ピレトリン、アリピレス、ララップ、サイゴー、シロネン(ピレスロイド様)、メトロフェン(ピレスロイド様)など

ネオニコチノイド系

白蟻予防・駆除薬剤 ネオニコチノイド系薬剤の特徴

近年シロアリ薬剤では主流で比較的新しい系統で、タバコに含まれるニコチンに似た構造をしています。この系統の多くは昆虫類に特異的に作用するため人畜や魚類に対する安全性が極めて高いのが特徴です。シロアリに対しては正常な刺激伝達が遮断されることで伝達異常を起こし、興奮状態となって退治します。忌避性がないため、シロアリは知らず知らずのうちに薬剤に接触し、死んでしまいます。それに加え比較的緩やかに作用するため、シロアリの体に付着した薬剤が他のシロアリに感染する作用(ドミノ効果)も期待できます。ミツバチに対して高い毒性があると報告されていますが、シロアリ薬剤の場合、誤った使用をしない限り屋外で活動するミツバチに影響を与えることはありません。

長所

人畜や魚類に対する毒性が極めて低い、高い殺蟻性、ドミノ効果が期待できる

短所

ミツバチに対する影響が高い、水に溶けやすいので土壌の流出には注意が必要

商品名

タケロック、ミケブロック、オプティーガード、ハチクサン

フェニルピラゾール系

白蟻予防・駆除薬剤 フェニルピラゾール系薬剤の特徴

低薬量で極めて高い殺虫効果を発揮します。また、忌避性がなく緩やかに作用するため高いドミノ効果(ネオニコチノイド系参照)が期待できます。そのため、シロアリの駆除用としてよく用いられています。
しかし、人畜に対する毒性や魚毒性が高いため、誤った使用をしないよう十分注意が必要です。こういった安全性の短所を補うために、マイクロカプセル化した薬剤も開発されています。

長所

非常に高い殺蟻性、ドミノ効果が期待できる

短所

人畜や魚類に対する毒性が高い

商品名

アジェンダ、グレネードMC

フェニルピロール系

白蟻予防・駆除薬剤 フェニルピロール系薬剤の特徴

シロアリの呼吸障害を引き起こすことで退治します。
高い殺蟻力と遅効性を有しています。
ただし、人畜および魚類に対する毒性が強いため使用に関しては注意が必要です。

長所

高い殺蟻性、ドミノ効果が期待できる

短所

人畜や魚類に対する毒性が高い

商品名

ステルス